さばさんのごゆるり生活

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舛添さんには公人としての素質がないのだとおもう。

 

唐突なはなしですが。

 

わたしは1年前まで中央省庁で働いていて、お仕事は主に出張関係の事務作業だったのだけれども、そこでの出張費の切り詰め方って、ちょっと間違ってるんじゃないかなーと感じるほどでした。

 

出張費については、根拠となる「旅費法」っていうのがあって、それをもって利用するフライトクラスであったり階級別の宿泊費や日当であったりが定められているのだけれども、それら規定額の設定そのものがめちゃくちゃ低い(民間企業からの出向者が驚いていたレベル)ため、宿泊費のはみ出た分や雑費は持ち出し必至な上に、東日本大震災後に運用が変更されてからは日当が半分のみの支給になったり、移動日は日当支給なしになったりしています。

例えば、月~金の平日に用務が入っているブラジル出張の場合、当然前後の土日は飛行機に乗って移動するわけですが、仕事はしてないよねってことで日当支給なし。ちなみに代休もとれません

(※ あくまで、わたしが働いていた省庁における運用のはなし)

 

わたしが所属していたところの課長、東大→東大院→入省→留学制度でハーバード、っていう最強の学歴の持ち主で、誰もが一目置く存在だったし、わたしが今まで出会い関わってきたなかで間違いなく一番賢いひとなんだけれども、何億ってお金が動く話をしにブラジル行くときも毎回エコノミー利用でした。階級的にはビジネス利用も可だったんだけれども、運用と予算の都合で。腰がきついなあって苦笑いはしてたけれど、それ以上の文句も言わずに。

まあ、それが良いって話ではなくて。

少なくともわたしの周りに居た公人は、ルールに則り(肉体的に厳しく自分のお財布も痛めるという酷い条件下であるにも関わらず)誰にも恥じない働き方をされていた方々ばかりだったという事実。

 

(今考えると、課長は「国の役に立っているという自負があるから仕事は楽しい」っておっしゃっていたけれども、そういう貴い精神に支えられているのって国としてどうなの。良いパフォーマンスをする環境くらい整えるべきじゃないか。国民の皆さまの血税であるから削れるところは削ろうという精神は、公務員という職業の性質上、持ち合わせているべきである、が、度が過ぎた場合、長い目で見ると本当に経済的なのかってところを考えると。そもそも官僚になるくらいの方が入るようなところであれば、お給料も民間の方がよーっぽど良いだろうし。有能な人を留めておける仕組みをつくらないと、国を動かす場所から本当に優秀な人がいなくなっちゃうのでは。っていうのは本筋から離れた話だな。てへ)

 

 

ちなみに、この「旅費法」の規定・運用は、当然のごとく、大臣とかえらーい方々にも適用されます。

 

わたしの夫は国家公務員でして、現在は所属省幹部の出張の際にロジ組みをしたり同行したりする部署にいるのだけれども、偉いひとの宿泊場所は、セキュリティ上の問題がないことなど条件のハードルは高いし、やっぱり国の要人として赴くわけだしある程度のレベルところでなければ、とか事情様々で、どうしても規定額からはみ出てしまうことが少なくないのだとか。

 

で、はみ出ているとどうなるかっていうと、偉いひとであればあるほど、自腹で出してもらうんですって。

(というのも、下っ端さんは規定額がやっすいこともあって「すごく偉い人の随行かつ同じホテルに泊まらなきゃいけない状況のときは、はみ出た分を出してあげなくもないよ」という運用が適用されうるのです。その理由もきっちり説明できるものでなければ、付近の安いホテル探して別で泊まらなきゃってなるんだけれども) 

フライトクラスだって、旅費法でファースト利用が認められている階級の方であっても、そのときの予算によりけりビジネスでお願いすることもあるとのこと。

でも、誰にも文句なんか言われたことはない、そうです。

  

 

舛添さんには、公人としての素質がないのだとおもう。

 

起業でもしたらいいんじゃない。都知事にまでのし上がる気概はあるようだから、賢い側近と味方とをつけられればうまいこといくのでは。

公人でないのなら、私腹を肥やすために動くことも、決して悪ではなくなるのだから。

その方が、人として持って生まれた性質に合っているとおもいます。

 

 

 

今日と昨日と、夏日だな。

この程度の暑さでとまってくれたら良いのにな~